今回は、そんなお話です。
格安SEO業者と契約
スパムと思しきサイトからのアクセスが急増する1ヶ月前、それまでお世話になっていたSEO業者さんから、現在契約をくんでいる怪しげなSEO業者に乗り換えるとの話が持ち上がりました。理由はSEO業者に支払う金額が安くなるからと、社長がスパッと契約しちゃいました。
1月の某日、契約をかわし格安のSEO業者さんに乗り換え、新たに出発だ!そんな気分でした。
格安SEO会社は内部対策の準備でウチのECサイトのCSSを破壊したり、別会社のSEO対策レポートをウチに提出してきたりと、どうも信用のならない会社でしたが、ひとまずSEO対策がスタートしました。
SEO対策開始
格安SEO業者の対策が始まって数日、それまで見たこともないような外部リンクからウチのECサイトにアクセスが来るようになりました。私はweb業務の担当ではないので、興味本位で被リンクがあったんだなという風に見ていて、そのときは深く調べることはしませんでした。
web担当者も社長も被リンクで色々と来ているぞ〜!なんて喜んでいたので、まぁ問題ないのだろうと。
異常なアクセス数
常に大量のアクセスがあるよ〜なんて喜んでいたweb担当者と社長。そんなにすごく良いのかなんて私もアナリティクスを覗いてみたらびっくり!!
単一のサイトから毎週同じくらいのアクセス数が来ていました。
いやいや、これおかしいでしょ。今までECサイトへの流入はPPC、オーガニック検索、リピーターで94.3%で、外部リンクからはわずか5.7%(複数のリンク元の総数で)。
それが格安SEO業者の外部対策後、増えたアクセス数は全体の29.7%を占めるまでになっていたんです。
29.7%のリンクの内の99%が急激に増えたリンク元でした。

これじゃブラックです。
memo
外部リンクは数だけではなく、質が重要視されていると言われています。更にリンク元が優良なコンテンツで、リンク先との関連性が高いことが望ましいです。
それでもweb担当者と社長は気づかずに、未だに喜んでいたので個人的に調べ続けました。
どうやら大量のアクセスをよこしていたサイトは、ウチのECサイトとは全く関連性のない企業でした。
ここで実際にウチの企業名を出してしまうのはまずいので、仮の話をします。
ウチのECサイトがスニーカー専門店だとすると、リンク元は缶詰を紹介しているブログ、というくらい関連性がかけ離れているサイトでした。

しかも平均滞在時間は10秒で、ページ/セッションは2.7くらい。
SEO対策的にダメダメでしょ。
見せかけのアクセス数だけをみて、『ウチの会社は人気があるぜー!』なんて社長は喜んでいましたが。
純粋なユーザー数はどのくらいになったか?
そんなことがわかってから、しばらく放置をしていましたが、気になったのでスパムと思われるリンクからのアクセス数を省いたユーザー数はどのくらい変化したかを調べました。そうすると、前年比で約24%ユーザー数が減少していました。
こりゃひどい。
売上が上がらないわけですよ。
へそで茶を沸かすアビリティはないですが、今にも茶が湧きそうです。
今、そんな感じです。
おわり
お金が安いから、なんてことで変なSEOにお願いしないよう、くれぐれも注意してください。やすさにつられて契約すると、支払い金額よりも大きな損失ーサイトの価値がズルズル下落していきますよ。