基本的なビジネスサイクルながら、しっかり実践できている人って実はあんまり多くないんですよね。
今回、PDCAをできないウチの社長についてのお話です。
PDCAサイクル
PDCAサイクルは、ビジネスマンは必ず一度は聞く名前ですよね。まずは簡単に図解してみました。

上記のような図がPDCAサイクルですね。
それぞれの中身はこんな感じです。
PDCAサイクル
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
計画を立てて、実行し、実行したことを評価・検証し、改善するというのが一連の流れです。
仕事は常にこのサイクルをグルグル回していくわけですね。
P、D、C、A、P、D、C、A、P、D、C、A・・・。
これを続けて、仕事の制度を高め、次の仕事に活かしていくという風になるのですが、ウチの社長は違います。
思いついたらひたすらDo、Do、Do、Do。
計画を立てることも無ければ、振り返ることもなく、ひたすら実行あるのみ。
実行するのはいいのですが、『計画』、『評価』、『改善』がないことでいろいろな弊害があります。
計画がない弊害
まずは『計画』がない弊害を書いていきます。何事も実行するにあたり、まずは『計画』が必要ですよね。
目標を見据えたり、最終的なゴールを設定したり。
ただ、この『計画』がないばっかりに、常に行動は行き当たりばったり。
無駄な作業が増えてきたり、本来の目的とは違う方向に進んでいったり。
よくわからない仕事だけが増えていき、社員は振り回されていくだけになります。
評価がない弊害
次いで評価がない弊害です。実行したことが良かったのか、どのような改善や修正が必要か、評価することが必要ですよね。
この評価がないので、実行したことが正しかったのか、もっと他にやりようがあったのか。
もっと簡単に言うと実行したことがYesだったのかNoだったのか、振り返ることがありません。
実行した成果を知ることもなく、次から次へと新しい案件が『実行あるのみ』状態です。
評価をしないので、何が成果を上げる仕事だったのか、誰もわかりません。
改善がない弊害
最後は改善がない弊害です。実行した事柄を評価して、最終的に次に進むには『改善』が必要です。
しかし、ウチのブラック企業ではやはり改善はされません。
やったらやりっ放し。
実行したことが間違っていようが、成果にならなかろうが、お構いなし。
仕事の精度が上がることなく、漠然とと仕事が進んでいきます。
本当に成果が出ていたのか?
私の務めるブラック企業はECサイトを運営しているのですが、こんな事がありました。ブログをすると売上につながるというふわっとした情報を友達から仕入れた社長は『ウチの会社でもブログをやるぞ!』という風になりました。
もちろん、ブログを正しく運用すれば集客にも繋がりますし、その先の売上にだって繋がります。
ただしそれは、PDCAサイクルが正しく機能した場合に限り、です。
何の計画もなくブログを始めたので、ブログにどういったコンテンツを盛り込むか、どういった人にアピールしたいかが不明確でした。
そして、アップしたブログにどれ位のアクセスがあったかを調べる『評価』がないため、ブログを『改善』することもなく、ただただ進んでいきます。
結果、日記風のよくわからないブログだけが日々アップされていきます。
それでも社長はブログを上げたことで売上がアップしていると言っています。
が、実際のアクセス数を調べてみると半年間で各記事5PVほど。
会社の社員がどんなブログをやってるかな、と見ているだけでした。
正しくPDCAサイクルが機能していないので、正しいことが何もわかってこないんですね。
あまりにも現状がひどいので『実際ブログにはほとんどアクセスないんで、売上にもつながってませんよ』と進言しても社長は聞く耳持たず。
『ブログを書くことに意義があるんだよ!』だなんて。
もはや目的を見失ってます。
PDCAもへったくれもありません。
成果の見込めない作業が日々増えていきます。
おわり
PDCAサイクル、一度身についてしまえば楽なのですが、面倒だからと評価や改善をしないと、ダラダラと仕事が進んで、いつまでたっても仕事の精度が上がっていきませんね。私はPDCAのできない社長に振り回されて、身をもってPDCAサイクルの必要性を実感しました。
これを読んでいるアナタは、是非日々の仕事でPDCAサイクルを意識してみてください。