慣用句や四文字熟語、ことわざなど。
正しい意味でサラッと使えれば素敵ですが、全く見当違いな使い方をすると意味がぜんぜん通らなくなります。
私の務めるブラック企業で社長から賜った、ありがたい覚え違いを紹介します。
社長との面談
私の務めるブラック企業では、月1で社長との面談があります。『今月の出来はどうだったか?』『仕事面で問題はないか?』『入社させた俺の友達はよく働くだろ?』など色々と話します。
仕事の話はすぐ終わり、大体は友達自慢と芸能人のゴシップネタです。
YESともNOとも言えない、『はぁ』としか言いようのない話が面談の大半を占める中、その日はいつもと違いました。
今後の計画を熱く語る
今後の売上目標はいくらだ。こういう流れで事業を発展させていこう。
いつになく仕事について熱心に語る姿は、普通の社長像。
素敵ですね。
そんな社長からポロッと一言。

この計画が絵に描いた餅になればいい!
何やら覚え違いをしているような。
絵に描いた餅とは、実際には何の役にも立たないことのたとえ。
また、実現する見込みがないことのたとえ。
また、実現する見込みがないことのたとえ。
私は半笑いで『絵に描いた餅にしましょう!』なんて言うしかありませんでした。
覚えたての言葉を使いたがる
誰しも新しく覚えた言葉って使いたくなりますよね。ウチの社長もご多分に漏れず、覚えたての言葉を使いたがります。
AI(人工知能)の言葉を知った時にはこんな感じでした。

ウチの会社にもAIが必要だよ!

仲間にパソコン詳しいやついるから作らせるわ!
これには流石に笑いをこらえきれませんでした。
覚え違いが現実に
正しくは、『実現する見込みがない』という意味の絵に描いた餅。これを『実現したい事柄』とおぼえ違いをしていた社長。
この絵に描いた餅が現実の出来事として起こっちゃいました。
計画はすべて白紙
勿論、計画が実ったという方ではなく、実現する見込みがない、ということで現実になりました。まさしく絵に描いた餅状態です。
飽き性な社長のマイブームが過ぎたり、仕事よりも友達を優先したり。
朝令暮改なことを繰り返したり。
ブラック企業社長は朝令暮改!!改終わらない仕事だけが山積みになる
朝令暮改な記事はコチラです↑
途中まで寝る間を惜しんで進めていた案件がすべて白紙です。
下々はただただ社長に振り回されました。
3歩進まず 2歩下がる
結局の所、社長の面談から計画は進むことなく、むしろ会社は2歩下がってしまいました。社長に振り回されて社員は疲弊しきっていました。
無意味な案件だけが山積みになり、無駄な残業の連続。
売上は昨対比を下回る始末。
振り返ってみると
何も得るものがなく、数ヶ月振り回されると本当に疲れます。あの残業の日々は何だったんだろうと。
思えば餅の絵すら描けていない状態だったなと感じます。
社長に変なマイブームが来て振り回されないことを説に願います。